シームレスダウンのメリット・デメリット

近年よく見かけるようになった「シームレスダウン」。
軽くて暖かく、見た目もすっきりしているため、人気の高いダウンジャケットです。

一方で、
「クリーニングに出したら剥がれた」
「数年で劣化した」

といったご相談が多いのも、このシームレスダウンの特徴です。

シームレスダウンとは?

シームレスダウンとは、糸による縫い目を極力なくし、樹脂による圧着や接着剤で生地を貼り合わせたダウン衣類です。

メーカーによっては

・シームレス加工

・圧着加工

・ノーステッチ加工

などと呼ばれることもあります。

一般的なダウンは、ミシン針と糸で羽毛の部屋(バッフル)を作りますが、シームレスダウンは樹脂で羽毛を仕切る構造になっています。

シームレスダウンのメリット

・保温性・防風性・撥水性が高い・軽い

通常のダウンは、針穴という「目に見えない隙間」が必ず存在します。
この穴は着用やクリーニングを繰り返すことで徐々に広がり、・

羽毛が噴き出す

・暖かい空気が逃げる

・雨水が染み込む

といった原因になることがありました。

シームレスダウンは針穴がないため、空気や水を通しにくく、機能性が高いのが特徴です。

縫製を省くことで、全体的に軽量化されている点も魅力です。

シームレスダウンのデメリット

一方で、構造上どうしても避けられない弱点もあります。

・樹脂部分の剥がれ

・経年劣化

・中古品に寿命が近いものが多い

シームレスダウンの圧着部分には、ポリウレタン樹脂が使われているケースが非常に多く見られます。

このポリウレタンは、

・空気中の水分・熱・紫外線

といった、日常生活で避けられない環境要因によって少しずつ分解・劣化していく素材です。

ポリウレタン素材の宿命

ポリウレタンは便利な反面、「必ず劣化する」ことが前提の素材です。

シームレスダウン以外にも、

・合成皮革・人工皮革・ストレッチ素材のパンツ・伸縮性のある衣料品などにも使用されています。

これらはすべて製造された瞬間から劣化が始まっていると考える必要があります。

シームレスダウンに寿命はある?

一般的に、製造から約3年程度が一つの目安と言われています。

ただし、

・着用頻度が高い

・湿気の多い場所で保管している

・紫外線に当たりやすい環境

といった条件が重なると、1年未満で剥がれや劣化が出るケースも珍しくありません。

古着店やフリマアプリで販売されているシームレスダウンの中には、すでに寿命が近いものも含まれているため注意が必要です。

シームレスダウンのお手入れ・クリーニングについて

シームレスダウンは、構造上とてもデリケートな衣類です。
そのため、お手入れやクリーニングには慎重な判断が必要になります。

ここで大切なポイントが一つあります。

圧着部分の剥がれ=クリーニングが原因、とは限りません

圧着剥離の多くは、製品の素材特性と経年劣化によるものです。

クリーニングは「劣化を進めた原因」ではなく、
すでに進行していた劣化が表面化したきっかけになるケースがほとんどです。

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まとめ

シームレスダウンは、

・高機能で快適、しかし寿命が比較的短い

・素材特性を理解した上で付き合う必要がある

という、メリットとリスクがはっきりした衣類です。

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