特に気をつけているところは?
お預かりしたお品物の素材、デザイン性、色合いなどから最適なクリーニング方法で実施しています。クリーニング方法は環境に配慮した石油系ドライクリーニングと水洗いに分類されます。
例1:ダウンジャンバー(ポリエステル100%、洗濯表示はドライクリーニング)、表面に輪じみ(よだれを垂らした跡のようなシミのこと)が複数あり。
通常、クリーニングを行なう際は洗濯表示と組成表示を重視します。その次に衣類のデザイン性。例1では、メーカー側はデザイン性を保つためにドライクリーニングの表示を設けています。
洗濯表示通りドライクリーニングを行なうのが通常ですが、パンダは一味違います。それは水洗いを選択することです。
パンダでは60年を超える経験と知識から、水洗い×の品物でも水洗いでクリーニングをする技術があります。また、輪じみがあるということは、生地の内部まで水分が入ってしまっているということ。さらに、ダウンジャンバーは保温性が高くとても暖かい反面、衣類の内側と外側の気温差で湿気が発生し、だんだん水分を含んでダウンがぺちゃんこになってきます。
左がクリーニング前のダウン、右がクリーニング後のダウン
ドライクリーニングで水分の除去は完全には出来ないので、ダウンジャンバーの特性を考えて水分除去ができる水洗いを選択しています。(素材の都合上、水洗いできないものはドライクリーニングです)
お客様の生活シーンや衣類の特徴を考慮して、より安全に綺麗にできる最適なクリーニングを提供しています。
他にもブランド品の扱いで注意したいのは、衣類のデザイン性も大事ですが、ロゴにも気をつけいてます。首元や胸元のワンポイント、裏地にプリントしてあるロゴなど多様な箇所にあります。
これらすべてが傷つかないように、損傷してしまわないように、全ての商品をネットに入れて洗っています。これにより生地の痛み、ボタン、ファスナーの破損を最大限に防いでいます。
また、乾燥も専用の乾燥機で乾燥を行い、より衣服にダメージが残らないように仕上げていきます。
衣類にふくらみを持たすために最終工程で乾燥機に5分程度優しく回していきます。
これは乾燥が目的ではなくダウンの中に空気を入れてふっくらさせるためですので優しく大量の温風でゆっくり行います。